天気が服を選んでいるような気分

 OK, Google!今日の天気は?グーグルに毎朝天気を教えてもらっている。近所にも聞こえるくらいの声量で聞いている。聞こえてたら怖いだろう。天気のことを聞いたり、音楽流して!、何分測ってとか大声で独り言のように言っているのだから。しかも、正確に答えてくれることは案外少ない。「すみません、聞き取れませんでした。」が非常に多い。何回もエラーになると怒りを込めて、ツッコミのように本体を軽く叩く。すると上記のメッセージは再生されない。これが本当の押し問答。

 

 気怠い朝が毎日続く。社会人になってから平日でワクワクするようなこともなく、ただ朝は憂鬱。それにこの雨!雨!遅れた梅雨と言って良いのか分からないけれど、ずーっと雨。大雨が降ると分かったときに服装はだいたい決まる。パタゴニアショーツにサンダル。これでどれだけ濡れても大丈夫になる。一見、雨の日にサンダルを履いていることはおかしい。がしかし機能的。自分が着たい服ではなく天候次第で服装を変えるのも非常に楽しい。天気が服を選んでいるような気分。ベタベタとした夏には風を通す薄い薄いクルタが気持ちよかったり、少し肌寒い日にぱっとレインウェアを着るのも良い。それでも夏の服装はもう飽きた。ああ早く寒くなって重ね着がしたい!させてくれよ!

 

 どうしようもない焦燥感がふわふわと湧いてくる。このままじゃあかんで~とどこかしら感じている。打ち込めるもんが欲しいわ!と思うのだが、それが何だが未だにわからない。少し前なら抗ってやるぜという気持ちでいっぱいだったが、今はもうただ流されている。タイミングを待っている。ししおどしがカタンと音を立てて水を流すのをまっている。まだ鳴らない。それまで待たなあかん。なにごともタイミング。

 

 コンビニでパンを買うとき、毎回同じ系統のパンを選んでしまう。メロンクリームが入ったメロン味のパン。チョコがゴロゴロ入ったクッキーみたいなパン。他はあんまり買わへん。もうなんべんも食べてるんやから、他の選んだええやんと自問自答するが選んでしまう。知らない味よりも知ってる味を食べて落ち着きたい気持ちが勝る。海外にいたときに、現地の食べ物に食傷気味になれば、オレオやコーラ、スターバックスを摂取するのと一緒。日本で食う味と一緒や~。それだけで落ち着ける。人間、案外脆いもので新しいものを摂取しすぎるとバタンキューしてしまう。なんでもそうかも。