気の利いた買い物

 気が利いた買い物がしたい。特に食べ物についての。今すぐはいらないけれど、いやこれがあって便利です~、過去の自分エラい!となるような買い物。ナイスだな~自分と唸りたい。最近たけのこの細切りを買っていた自分にサムズアップしたくなった。青椒肉絲を作るときに、たけのこは無くてもいいと思っていた。しかしたけのこを入れることで食感や味が大きく変わり驚いた。気が利いた買い物であった。また明くる日はグリーンピースを買った自分は気が利いていたと感じた。色味を加えるし、なによりもなんかあったら嬉しい食材なきがする。あんたは偉いよ、過去の自分。

 買い物をするとき、非常にあれやこれやと考えながら買い物することは苦手。美味しそう、面白そうとかいう直感で買い物をしてしまうので、カートを見ると野菜、肉以上みたいなときがある。これは気が利いてないのでNG。実際、肉と野菜があれば料理ができると思うのは大きな勘違いで、小さなアクセントとなるような食材がほしいときがある。かまぼことかカニカマとかは最適解。見た目も良くなるし、なにより美味い。しかしかまぼこやカニカマを買おうと言う気持ちでスーパーに向かうことは殆どない。だから見落としてしまうことが多い。帰ってきて料理を作り始めて、やっとああ!と気付くのが大半である。

 考えてみると、買い物というのも経験の積み重ねりであって、ひとそれぞれである。冷食ばかり食べる人は最適な冷食を選ぶし、家族のために料理をする人は家族一人一人の好き嫌いを把握しながら買い物するはずだ。買い物は履歴書なのかもしれないと考えると、人のカートの中が気になる。ジロジロと見るのも良くないが、サラッと見てしまう。刺し身に酒が入ってたら晩酌かなと考えたりするのも楽しい。

 気の利いた買い物がしたい。過去の自分にサムズアップしたい。