山陽電車、上か下かを通るだけ。

 山陽電車は狭いとこ、よお〜走るな。久しぶりに山陽電車に乗った感想。身近であり遠い存在な山陽電車。高い遅い!と勝手に決めつけてはずっとずーっと乗っていなかった。乗ってない山陽電車の説明会?かなんかにもいった。当然思い入れもなく、エントリーすらしなかった。用事で姫路と大阪を1日で往復しなければならなかった。公共交通機関でいくしかないしなあと考えていたときに、お得きっぷを山陽電車のHPで見つけた。これしかないと決めて乗り込む。シートが違う。アナウンスがいつもと違う。少しドキマギ。そして住宅地を切り抜けは切り抜けていく。まるでかき分けるかのように。時にはぶつかるんじゃないかと勝手にヒヤヒヤした。しかし今まで何度もを何度もJRで通った道がいつもとは違うように見える。少しの小さな違いだ。上か下かを通るだけ。それでだけでもこれだけ景色が変わるのか。大阪付近の尼崎辺りで懐かしさがこみ上げてくる。何ヶ月ぶりの大阪だろうか。浪人時代から数年通い詰めた大阪。僕にとっては学問をするために来る街だった。また神戸と比べてはいけないと思いながらも比べてしまう街でもあった。どちらが良いなんて愚問はしたくないなあと思ったり。
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 やはり鉄道は良い。運ばれているという感覚が非常に心地よい。移動中は何をしたって許される。ご飯を食べてもいい、寝てもいい、読書してもいい。知らぬ間に目的地にたどり着ける。僕はよく景色を眺める。忘れられない景色や思い出なんて山程ある。18切符で西へ西へと進む際に、広島の尾道辺りで目の前に海が広がる瞬間、寝台列車で揺れに揺れ、眠たい目を擦って降りたバンガロールの駅で、気温の違いに驚いたこと。「乗り鉄」と言うほどではないが、鉄道は好きだ。旅行と親和性が高い乗り物の1つだと個人的に思う。いい日旅立ちを聞きながら旅でもしたい。