加湿器クリーム

ばぁーっと窓を開けた。加湿器のおかげで窓の内側には水滴がびっしり。それくらいしてないと加湿器を置いた気がしない。僕の持っている加湿器は少し賢く、水分量を察知し適当な湿度を保ってくれる。しかしいつ見ても高湿というマークがピカピカと光り、過湿してくれない。そのため僕は連続というボタンを押す。そうすれば延々と加湿し続けてくれる。そんなことをしているとこうなるのであった。目に見えて効果がないとすぐに辞めてしまうたちなので仕方ない。日差しが暖かい。今日は暖かい一日だった。ぐっすりと眠ったが、もう少し寝たい。そんな気分だったが、頑張って起きた。どうしても休日は早く起きたいから。なんとも言えないいい匂いがする。味噌汁のような気もする。暖かさと匂いが相まって「ええ香り」と呟いてしまった。誰かに聞かれているかもしれないのに。まあ誰にだって聞かれていたって大丈夫だが。

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 冬の冷え込みと皿洗いで、手が毎年ガサガサになる。クリームが常備しているのだが、職場に置いていったままであまり塗れていない。だから今日までガサガサだった。いつもなら気にならない手が非常に気になるから擦ってしまう。擦って治ってない、擦っては治ってないと何回も確認するのも嫌になり、もう一本クリームを薬局で買った。すると新たな問題が。クリームをいつ塗るのかも考えないといけない問題。塗ってすぐ手を洗うようなシチュエーションが現れるなら、なんだかもったいなくて塗りたくない。先の行動を考えつつクリームを手に塗り込む。しかも適量でないといけない。あまり塗りすぎてベタベタするのも好みではない。なんてめんどくさいんだ!と思いつつも、塗らなきゃならんので塗っている。先の人生を考えるのがめんどくさいと考えると同じかなとか大層な話と比べてしまう。

 今年も良いことも悪いこともいっぱい抱えつつ生きていくんだろう。そう考えると憂鬱だが生きていくしかない。