どっちか、どっちなんや。

 あつい。これしか言うてない。それくらい暑い。夜も湿気でムンムンとした暑さ。世界でも有数の嫌な暑さじゃないかと誰かと話した。そのとおりだと思う。

 この暑い夏、寝間着がちょうどええのがない。薄すぎてもクーラーの寒さでやられるし、長ズボン長袖というのもなんだか嫌だ。そのため、普通の部屋着としてきているTシャツと、いつから着てるのかわからない半ズボンが僕の寝間着。しかしここで問題が。寝間着と部屋着の境目がないのだ。ぱっと見、どちらも部屋着でもイケる。そのため何回も考える。「あれ、これ寝間着やったかな」「いやいや、これ昨日部屋着で着てたで」もうそんなこんなで結局、ごちゃまぜの状態になり部屋着が2着、もしくは寝間着が2着という状態になる。

 初めは区別していたものがじんわりと境目がなくなること。最近大阪がそうかな。僕が高校時代にお世話になった神戸在住の予備校の先生がよくおっしゃっていたのが「大阪は仕事の場。電車で三宮くらいまで帰ってきてやっと心が落ち着くんや。」当時の僕もウンウンと大きく頷いていた。僕にとって大阪は勉強の場であった。学生時代もそう。今日も疲れたと電車に乗り込み、三宮を過ぎたあたりで今日も1日終わったなぁと実感。神戸がお家みたいなもんだった。しかし現在、大阪には時々友人に会いに行ったりするくらいで多く足を運ぶことは無くなった。すると大阪が恋しくなってきた。久しぶりに、大阪を歩けば「懐かしいなぁ」と声が漏れる。あれれ?前まで緊張感というか、別の土地みたいな認識だった大阪がいつの間にか懐かしい街へと変化していた。自分でも驚きだった。
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 ということは大阪はホームタウンになったのかと聞かれればそうではない。馴染みのある街、いやとっても馴染みのある街か。日本全国、いや世界にとっても馴染みのある街があれば良いな。思い出して、時々訪れ、自分の街に帰る。僕の次の自分の街は何処にあるんだろう。